近隣トラブルの代表的な6つの事例と相談先

隣人トラブル

近隣トラブルで被害に遭う方は年々増加しています。些細なマナー違反から咎められてしまい、そこから大きなトラブルに発展していってしまうケースも少なくありません。

近隣トラブルを防ぐためには、どのようなことが問題となりやすいのかを知っておくことが大切です。

今回は、よくある近隣トラブルについて解説いたします。近隣トラブルでよくある事例から、トラブルに巻き込まれた際の相談先、弁護士に相談してできること、までわかりやすくご説明いたします。

近隣トラブルでよくある事例と実態

近隣トラブルにはどのような内容があるのでしょうか。近隣トラブルの実態となぜ起きてしまうのかをご説明いたします。

ご近所同士のトラブルは昔からあります。些細なことで仲が悪くなってしまったり、喧嘩になってしまったりなど、同じ地域で暮らしていくためには一定の軋轢はあるものです。では、最近よく報告されている近隣トラブルにはどのような内容があるのでしょうか? 報告されている内容としては、以下の通りです。

  • 騒音トラブル
  • ゴミ出し、悪臭トラブル
  • ペットに関するトラブル
  • 共有スペースの使い方トラブル
  • 境界線のトラブル
  • 理由もなく難癖をつけられるトラブル

騒音トラブル

よくあるのは騒音に関する報告です。マンションなどでは壁が薄く隣の部屋の音がうるさい、上の人の足音がうるさいなど、感じたことがある方も少なくないでしょう。

子どもが泣き続けて眠れないなどの被害を受けた場合には、騒音元の家庭にいうべきか迷う方もいらっしゃるでしょう。

実際に文句を言って、逆切れされてしまったという被害もあります。

ゴミ出し、悪臭トラブル

きちんと分別しない、規定の場所にゴミを出さないなど、ゴミの出し方に関するトラブルもよく報告されています。

注意して聞いてくれるなら問題ありませんが、注意してもなかなか直らないケースも多いそうです。

また家にゴミを放置するゴミ屋敷の問題も発生しています。悪臭が近所に漂い、迷惑しているケースです。

ペットの鳴き声

ペットの鳴き声は騒音トラブルの1つに入ります。また散歩の際にフンの処理をしないなどの被害もあります。

子どもが近所のペットに噛まれてしまったのに、病院代などを出してもらえない、ペット禁止物件なのにペットを飼っているなどもあります。

マンション:共有スペースの使い方トラブル

マンションなどの共有スペースではゴミを放置する、廊下に自転車を置いている、など他の人に迷惑となる使い方をしてトラブルになるケースがあります。

共有部分はできる限り他人に迷惑をかけないようにルールに沿って使って欲しいものです。

戸建て・一軒家:境界線のトラブル

また戸建て・一軒家でよくあるトラブルとして境界線トラブルがあります。

よくあるのは「隣の家の木が敷地にはみ出している」というものです。勝手に切ると問題になるので、直接交渉する必要がありますが、そこで揉めてしまうことがあるようです。

また自分の敷地だと思っていた部分が実は隣の人の敷地で、そこに自転車などを置いていた、などのケースもあります。

理由もなく嫌がらせ・難癖をつけられるトラブル

最近増えてきているのが、意味なく嫌がらせ・難癖をつけられてしまうケースです。

「うるさい」と言われるが、どの騒音が原因かわからない、などがあります。

たった一回の騒音で、その後嫌がらせを受け続けるケースもあります。被害者であるはずの人がいつの間にか加害者になってしまうケースも少なくありません。

このように、ご近所トラブルにはさまざまな例があります。皆さんも気をつけるようにしましょう。

なぜ近隣トラブルは起きるのか

先にお伝えしたように、本当に様々な種類の近隣トラブルが報告されています。しかし、なぜこのような近隣トラブルが起きてしまうのでしょうか? 考えられる要因としてはいかが挙げられます。

  • 敷地が狭い
  • マンションなどの共同生活ではどうしても起きやすい
  • 自身の騒音などには気付かない人が多い
  • 持ちつ持たれつという考え方の欠如

敷地の狭さ

日本の家屋の場合はどうしても敷地が狭いため、隣の家の音などが聞こえやすいという特徴があります。

騒音トラブルなどの多くは都会で起きているため、やはり敷地の狭さが影響していると考えられます。

マンションなどの共同生活ではどうしても起きやすい

またマンションなどの集合住宅の場合は、隣や上下の階と壁一枚で接しているため、騒音トラブルも起きやすいといえます。

また共有スペースがあるため、それぞれの性格の癖などから起こしてしまう問題もあります。共有スペースに多少のゴミが落ちていても気にならない人もいれば、家の前にあるゴミは拾うべきと考える人もいるということです。

自身の騒音などには気付かない人が多い

またご自身が迷惑の元になっていることに気付かない人も多いと言われています。

指摘されるまで大きな声で話しているとは思わなかったという人もいます。

ご自身の生活スタイルが周囲に被害を与えている可能性も一度考えてみるべきです。

持ちつ持たれつという考え方の欠如

同じ地域に住んでいる限り、多少なりとも近隣に迷惑をかけてしまうことはあります。

赤ちゃんの泣き声も仕方のないことです。しかし、最近では特に都会で個人主義の考え方の人が多く、他人の迷惑に我慢ならないという人が多くなっています。

互いに迷惑をかけているのでお互い様と考えがなくなってきたというのも原因の1つかもしれません。

このように、近隣トラブルにはさまざまな原因が絡み合っています。

近隣トラブルの苦情はどこに相談すべき?

近隣トラブル被害に巻き込まれたら苦情はどこに相談すべきでしょう。

1人で抱えていてもストレスを抱えてしまうだけになってしまいます。相談先とトラブル解決の際の注意点をお伝えします。

近隣トラブルの苦情は、下記の4つの相談先に相談することが考えられます。具体的には以下の通りです。

  1. 管理会社
  2. 町内会・自治会
  3. 警察
  4. 弁護士

管理会社

まず最初に苦情を伝えるべき・相談すべきは不動産の管理会社です。マンションの場合には、管理人や大家さんがいるので、騒音などのトラブルで困っていることを相談しましょう。

ご自身で直接話すよりも、部屋を貸しているオーナーが話をする方がスムーズに話し合いを進めることができます。喧嘩になるなどのトラブルも未然に防ぐことができます。

町内会・自治会

一軒家等の場合には、町内会・自治会に相談するのも良いでしょう。

ゴミ出し問題などは地域全体で解決していく必要があるからです。自治会長などから話をしてもらえるケースもあります。

警察

次に警察に相談する方法です。管理会社等から話をしてもトラブルが収束しない場合には、警察に相談する方法もあります。

特に、故意の騒音で眠れず不眠症などの病気になってしまった場合には、暴行罪として立件できるケースもあります。

これ以外にも暴力などの危険が伴うケースは警察に相談すべきです。警察が注意するだけでも収まるケースがありますので、一度相談してみましょう。

弁護士

4つ目は、弁護士に相談する方法です。自治体や管理会社、警察が注意しても、問題が解決しないケースもあります。

このような場合は弁護士に一度相談してみてください。相手と交渉することで解決する可能性があります。法的対処に出れば、相手も従わざるをえなくなりますので、相談してみる価値はあります。

ご近所トラブルを解決する際の注意点

ご近所トラブルの解決に動き出す際は、以下の点に注意しましょう。

 直接話し合うのは避ける

何か問題が起きたら、まずご近所トラブルを起こしている本人に直接話して解決すべきと考えるのは一般的な考えですが、これはご近所トラブルを悪化させることがあります。

できるだけ丁寧に伝えても、相手からしてみると嫌なことを指摘されているような気分になり、逆ギレされてしまうケースも少なくありません。

そこで一旦引くことができれば良いのですが、売り言葉に買い言葉となり、喧嘩に発展してしまうこともあります。職場や学校と異なり、生活スペースがすぐそばという場合には、相手をなかなか避けることができません。

喧嘩してしまうとそこに住んでいる限り、ずっと引きずってしまう可能性もありますので、直接交渉するのは避けるようにしてください。冷静な第三者を挟むのが賢い方法です。

証拠を残しておくようにする

また、ご近所トラブルがある場合は、何らかの証拠を残しておきましょう。

騒音なら音を録音しておく、ゴミのトラブルがあるなら写真に収める、嫌がらせを受けたならそれをメモなどに留めておくなど、証拠を保管しておくことが必要です。

嫌がらせ被害などを受けている場合には、監視カメラを設置するなども検討することをおすすめいたします。

このように、ご近所トラブルをスムーズに解決する際には注意が必要ですので、覚えておくようにしてください。

弁護士に相談してできること

最終的に弁護士に相談した場合には、どのような対応をしてくれるのでしょうか?

話し合い・交渉

弁護士に相談してできることとしては、まず交渉が挙げられます。相手と交渉して冷静にトラブルを解決していきます。

このとき、どのような被害にあっているのかを理解してもらうために、相談の際には、証拠を持っていくと良いでしょう。

本人が直接交渉するよりも、弁護士が交渉する方が相手も冷静に対応してくれます。法的措置を取られたくないと考えるため、交渉だけで問題を解決できるケースもあるでしょう。

法的措置・損害賠償

話し合いで解決できない場合は、弁護士とともに「調停」を行うことも可能です。

調停で和解できない場合は「損害賠償等を請求」します。

騒音被害などで不眠症などにかかった場合には、不法行為に基づく損害賠償請求ができるでしょう。

また、暴力や嫌がらせで家が破損した場合にはその費用を請求することもできます。

また、損害賠償請求をするだけでなく、迷惑行為の差し止めについて裁判を起こすことも考えられるでしょう。

近隣トラブルは様々な被害が考えられるので、何ができるのかはどのようなトラブルが起きているのかにも左右されます。お困りの方は一度弁護士にご相談ください。

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