刑事事件に強い弁護士の選び方、探し方

家族が逮捕された!刑事事件に強い弁護士を探さないと!どんな弁護士が刑事事件に強いのか?弁護士をしている伯父から聞いたことをまとめてみます。

場数を踏んでいること

弁護士は、誰でも刑法、刑事訴訟法をマスターしています。でも、たくさんの人間の手で造られる現実の検査・裁判の全てが六法や法律書に書かれているわけではありません。OJT、つまり仕事は現場で覚えさせるのが一番とは、刑事弁護も同じです。

我国は、起訴するか否か、検察が非常に広い裁量を持っています。起訴されれば、ほぼ100%が有罪です。有罪か否かは、裁判前に決まっているのですから、起訴・不起訴の分かれ目が決定的に重要です。

不起訴を勝ち取るために何をする必要があるかは実際の経験を通じてしか体得できません。刑事事件に強い弁護士の第一条件は、刑事事件の「場数を踏んでいる」ことです。

使命感をもっていること

刑事事件は、スピード勝負です。起訴不起訴の決定まで、22日間しかありません。即日、接見し、土日祝日、深夜でも活動し(警察署の弁護士接見は、土日祝、深夜も可能)、現場の調査や関係者との面会に飛び回る。多数の仕事を、短期間にこなすのは、熱心な弁護士だけです。

刑事事件は、件数も少なく、弁護料も安いことが多く、お金にならないとして敬遠されることも確かです。そんな中で、刑事事件に熱心な人は、「弁護士の使命」として、「刑事事件弁護に情熱を持っている」、「刑事事件弁護が生き甲斐」という場合が多く、そのような弁護士を見つけることができれば幸運です。

コミュニケーション能力が重要

外科手術や家の建築であれば、腕さえ確かなら、尊大な医者や頑固な棟梁でも、黙っておまかせして良いかも知れません。

しかし、弁護活動は、モノを造るのではなく、人を説得して動かすコミュニケーションです。横柄で話に耳を貸さない弁護士では駄目です。逮捕されている本人の話さえ、きちんと聞いてくれるかどうか心配です。示談どころか、被害者を怒らせ、事態を複雑化する危険さえあります。

家族らに対し、弁護方針、見通し、手続の説明など、素人でも理解できるように丁寧に話してくれる方かどうかも重要なポイントです。「素人は黙っていろ」では、先が思いやられます。

刑事事件に強い弁護士の探し方

弁護士会の刑事弁護委員会のような刑事事件の委員会で活動している方かどうかは、ひとつの目安です。もっとも、若手が、先輩や派閥の都合で、興味もない委員会に押し込まれてしまう場合や、中堅ベテランで民事事件を多数抱え、刑事事件のことを忘れたくないから参加している場合もありますから、絶対の基準ではありません。

刑事事件関係の著書の有無も目安になります。本の中身を読んで、その弁護士の情熱や経験を知ることができます。

今では、刑事事件の実績をネットで広告している事務所も多くなりました。これも、もちろん目安になりますが、広告はあくまで広告です。検索上位にヒットしただけで盲信してはいけません。

ネットの口コミ、法テラスや弁護士会等での相談など、弁護士を知る機会は、格段に増えていますが、どんな人間なのかは、実際に会って確かめるしか確実な方法はありません。会ってしまえば、断りにくい雰囲気となるのは当然ですが、家族の重大事ですから、安易な妥協で後悔しないようにしましょう。